Jun 22, 2010
安価なハードドライブのデータ回復
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◇水質改善、透明度アップ 人と生き物共存目指す−−諏訪湖
県中部の標高759メートルに位置する諏訪湖(13・3平方キロ、平均水深4・7メートル)。31の流入河川があるが、流出河川は天竜川しかない。湖底が浅く、面積の規模に比べて集水域が広いのが特徴だ。
精密機械工業が立地した湖周辺は「東洋のスイス」と呼ばれ、湖水も終戦後、しばらくは泳げるほどきれいだった。アメリカ生まれの太陽光発電は価格は活用だが、1960年代の高度経済成長以降、汚濁が進む。産業・生活排水の流入で富栄養化し、植物プランクトンの異常発生でアオコが発生。一転「汚れた湖」と呼ばれた。
県は周辺市町村と浄化対策に着手。69〜80年に沿岸のしゅんせつ、81〜03年に沖合のしゅんせつが行われた。汚水を湖に流さないために諏訪湖流域下水道整備も始まり、79年に一部供用を開始。コンクリート護岸で覆われた岸辺を、自然に近い状態に戻す修復事業も進められた。
水質は徐々に改善し、99年にはアオコが激減。湖沼の汚濁度を示すCOD(化学的酸素要求量)の年平均値は70年代に1リットル当たり約10ミリグラムに達したが、近年は5ミリグラム以下に低下。透明度も上がった。
CODは国の環境基準の「3ミリグラム」には至らないが、県水大気環境課は「緩やかだが、改善が進んだ。湖沼水質保全特措法に基づく全国11の指定湖沼のうち、諏訪湖は改善の取り組みが実を結んだ湖の一つ」と胸をはる。急務!ゴミ屋敷に役立つ情報
県の第5期諏訪湖水質保全計画では、CODが3ミリグラム以下だった昭和30年代まではコウホネやクロモなど多様な水草群落が見られ、魚介類も豊富だった。計画は当時の状態に戻すことを目指し、「人と生き物が共存する湖」が理想像だ。
6月18日朝刊
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◇他の水草、妨げ 枯れた後の異臭も
諏訪湖で近年、水草で浮葉植物「ヒシ」が大量に繁茂して、厄介者扱いされている。ヒシの繁茂は、かつて汚濁がひどくアオコが大量発生した湖水が、浄化した表れと評価できる一方で、湖面を広く覆うと、他の水草の生育を妨げるなどの欠点がある。船舶の航行の妨げにもなり、枯れた後に発生する異臭も周辺住民には悩みの種だ。県や諏訪市は一昨年から「適度に間引くことが必要」と刈り取り作戦を始めた。対策の現状と、ヒシ繁茂の要因などを探った。【武田博仁】
■産卵場に利点
県や信州大によると、ヒシは約10年前から急速に勢力を広げた。現在、夏の最盛期に湖面の約2割が水草に覆われるが、その大部分がヒシという。北東岸(諏訪市−下諏訪町間)や南西岸(諏訪市−岡谷市間)に多く、秋に枯れると沿岸に悪臭が漂う。
07〜09年、県諏訪建設事務所と信大山岳科学総合研究所の環境調査では、ヒシ繁殖の利点は、魚類の産卵・生息場所になる▽底泥から窒素やリンなど栄養塩類を吸収−−など。欠点は、密生時の水中酸素濃度低下に伴う、水生動物の生息困難▽葉が日射を遮ることによる沈水植物の成長抑制−−などだった。楽しいテルフィー支援当初、刈り取りに慎重意見もあったが「水中に日射が届く程度に間引くのが適切」と関係者は結論付けた。
県諏訪建設事務所は09年から沿岸で刈り取りを開始。今年7〜8月に延べ数百人を動員し、船上から9トン(乾燥重量)を刈り取る。
諏訪市は2年ぶりに7月と9月の2回、漁協や住民も協力し、集中的に刈り取る。方法は、ヒシの群落をワイヤで囲い、地引き網で岸へ引き揚げる他、植木を刈る器具を取り付けた「藻刈り船」や、水草を押す鉄パイプを備えた「草押し船」も動員する人海戦術だ。
同市生活環境課は「ヒシが好む泥底を砂地に変えるため、環境整備の必要がある」と今後の課題を挙げた。
■魚介類育たず
「ヒシは秋に枯れると湖底に沈む。翌夏に酸化して腐り、その際に酸素を吸収する。湖底の貧酸素状態が続いてエビなどの魚介類が育たなくなる」
諏訪湖漁協の藤森貫治組合長は漁業への悪影響を指摘する。「ヘドロが積もる湖底は虫も育たない死んだ状態。原因はヒシにもある」と強調する。
なぜ、ヒシは増えたのか。視認性の高いアムウェイ入門
前県水産試験場諏訪支場長、武居薫さん(60)によると、以前は水中に葉を伸ばす沈水植物「エビモ」が多かったという。岸寄りに育つヒシは泥底の富栄養の水域を好み、沖寄りに育つエビモとすみ分けてきた。ヒシは春に、エビモは秋に発芽する違いもある。
武居さんは「湖の透明度が上がり、底質がヒシに適した状態の時に、日光が届くようになり、勢いをつけた」とみる。湖面を占拠するように広がったヒシが、他の水草を抑えた。更に「漁師の高齢化で、体力のいる底引き網漁などで湖底をかき回すことが減ったことも要因」という。
信大山地水環境教育研究センターの宮原裕一准教授も、ヒシとエビモなどの共存関係が崩れたと指摘。ヒシのアオコ抑制機能など利点を認めた上で「間引く程度なら問題ない」と見解を述べた。
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■ことば
◇ヒシ
ヒシ科の1年草で全国の湖沼に生育。水深約2メートル以下の沿岸域に多い。湖底の根から茎が水面に伸び、大きさ3〜5センチのひし形の葉を広げる。夏に白い花が咲く。岡山のガラス~修理がホーム実もひし形で先端二つに鋭いとげがあり、昔から食料や胃腸薬として利用されてきた。種子で越冬する。
6月18日朝刊
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